共有するということ

仕事柄、人の話をお聴きする機会がよくあります。
話をお聴きする場合は、基本は傾聴し、共感することと習いましたが、
実際にお話をお聞きすると、傾聴・共感はとても奥深いもので、とても難しいことだと日々感じています。

人のお話をお聴きして、その話を私の心のフィルターにかけて、大切そうな部分をオオム返しで
問いかけなおし、その状況で私の中に湧きおこってくる感情をそっとお話をして頂いている方に渡してみる。
そして今の状況をまとめてみる。この様な一連の作業を行いながらお話をお聴きしています。

しかし、この一連の作業の何が人を癒すのだろうか。。。
”お話をしてくださった方”の『話したい情報や感情』を”話を聴いている側”にコピーするだけでなにが起こるのだろう。。。

つい先日、私の尊敬するカウンセラーの先生に同行し、カウンセリングの場に立ち会いました。
その時、『話を共有する経験をすること』こそが人を癒す力があり、『経験できたそのことこそ』がその人の中の礎となる。
その場面に立ち会う事ができました。

つまり、人が癒える会話とは、通常の会話の様に『お互いが川の対岸で話をしている会話』ではなく、
『お互いに影響を及ぼしあう距離で関わり合い、その関わりあいにより会話が生まれる会話』であると感じました。
その影響を及ぼしあいながら関わりあえた経験により、自分は一人ぼっちではなく、人と関わりあえる事ができたということが
その人の経験となり、礎となるのでしょう。
もしかしたら、その時に出てきた言葉自体には、さほど意味があるものではないのかもしれない。そんなことを感じた経験でした。

iga の紹介

はじめまして。 喜絡堂の院長をしております伊賀秀文です。 これも何かのご縁ですね。 その季節ごとに旬の話題を提供していけたらと思っております。
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